「びわこと滋賀を愛して」
◇全県
嘉田由紀子知事の退任式が十八日、県庁で行われた。この中で嘉田知事は、県幹部や職員約四百人に対して、「私の人生で最も充実した八年間だった。同志、戦友として支えてもらった職員に感謝したい。知事としても果報者だった」とあいさつ。また、「琵琶湖と滋賀を愛してほしい。琵琶湖は単なる水がめではなく、命の源」とも語った。
続いて、県庁本館正面玄関前で職員から花束を受け取り、見送りの職員と支持者約六百人の拍手を背に受けながら、県庁を後にした。
嘉田氏は、県の琵琶湖研究所、琵琶湖博物館顧問を経て、平成十八年、京都精華大学教授から「もったいない」を合言葉に知事選へ出馬し、現職を破り初当選。県議会では自民党の激しい反発にあったため、翌年の県議選で地域政党「対話の会」を結成し、自民を過半数に追い込んだ。二十二年の再選では自民党候補を破り、県知事選史上最多の四十一万九千九百二十一票を得票した。
一期目の成果としては、公約に掲げた新幹線新駅計画(栗東市)や県内に予定されていたダム、旧志賀町の廃棄物処分場計画の凍結・中止のほか、造林公社問題の解決にこぎつけた。
二期目では、代替エネルギーを導入することで原発ゼロを目指す「卒原発」を発信。また、ダムだけに頼らない「流域治水条例」を制定し、新しい治水の在り方を示した。旧RD産廃最終処分場問題(栗東市)では、国の財政支援を受け対策工事(平成三十二年度末完了予定)に着手した。
一方、一昨年の衆院選では、日本未来の党の党首として挑んで大敗。同年十二月の県議会で、党代表と県知事の兼務解消を求める決議が県議会で可決され、翌年一月に党代表を退いた。
三選不出馬は五月に表明し、あわせて政策形成集団「チームしが」を結成。知事選では、共同代表に就いた三日月大造氏(元民主党衆院議員)を後継指名し、当選へ押し上げた。(高山周治)







