常任委員会で議論紛糾 軟弱な地盤に異議相次ぐ
◇大津
平成三十六年開催予定の滋賀国体の主会場について国体準備委員会の常任委員会(委員長・嘉田由紀子知事)は二十六日、選定専門委員会の原案通り彦根総合運動場(彦根市)に正式決定した。
しかし、議論は紛糾した。口火を切った大津市の越直美市長は「(候補に挙がっていた)びわこ文化公園都市がふさわしいという気持ちに変わりない」と、冒頭で反対意思を表明した。同市は草津市とともに、びわこ文化公園都市(大津市、草津市)を主会場に選定されるよう、県に対して要望していた。
同公園とともに落選したのは、希望が丘文化公園陸上競技場(野洲市、湖南市、竜王町)。野洲市の山仲善彰市長は彦根総合運動場の懸念として、(1)議論の分岐点となった第四回選定委員会が非公開となった(2)干拓地の軟弱な地盤を改良するため高コストの整備が予想される(3)世界文化遺産登録を目指す彦根城周辺に手を加えることによる景観への影響―などを指摘した。
これに対して事務局は、第四回選定委員会を非公開とした理由を「敷地の関係で個人財産が含まれていた」、地盤改良については深層混合処理工法などの事例を挙げながら「今後検討する」と、理解を求めた。
大久保貴彦根市長は、登録に向けたコンセプトをまとめる中で、「整合性をとれるように、全力を尽くす」と、述べた。
このほか、「埋め立て地の液状化を考えると、今日の技術でも障害が出る」(山田和広県議)、「主会場の機能に防災拠点も含まれているのに、軟弱な地盤の問題はクリアーできるのか」(橋川渉草津市長)などと、疑問視する声が上がった。
採決は挙手で行われ、賛成六十四人(このうち委任状七人)、反対十一人で、主会場は彦根総合運動場に正式決定した。
委員会の後、報道陣の取材に応じた嘉田知事は、懸案だった主会場が決定し、「それぞれの立場から意見をもらった。前向きに進めていきたい」と抱負を語った。








