少年犯罪防ごうと「ゆう」の会発足へ
◇大津
少年犯罪被害者の講演会「繰り返される『少年犯罪を考える』~被害者・遺族からの訴え~」が四月六日午後一時半~四時半まで、大津市のピアザ淡海で開催される。
また、講演会において、十六歳春に大津市内で少年グループによる激しい暴力を受け、生命を奪われた青木悠君の母親和代さんを代表に、支援者や少年犯罪の防止を願う人たちが、悠君の命日にあたる同日に、少年犯罪被害者「ゆう」の会を設立する。講演会は、無料。
講演会の第一部は、少年犯罪被害者の会「ゆう」の会代表の青木和代さんと西尾市女子高生ストーカー殺人事件遺族の永谷博司さんが、被害者遺族として訴える。
青木さん(大津市在住)の場合は、平成十三年三月三十一日、二男の悠君(当時十六歳、高校一年生)が、十七歳と十五歳の少年らのグループに「高校の入学祝をしてやる」と呼び出され、市内の小学校校庭で二時間に及ぶリンチを受け、四月六日に亡くなった。和代さんは悠君の無念の思いや母親としての心情などを話すと共に「生命のメッセージ展」に出展。一昨年夏には、大津市の中学生のいじめ自殺問題を機に「ジェントルハートメッセージin大津」展を企画・開催した。
永谷さんの場合は、十一年八月、長女の英恵さん(当時十六歳、高校二年生、愛知県西尾市在住)が元同級生の十七歳少年から執拗なストーカー行為の末、路上でナイフによって刺殺された。加害少年は、五~十年の不定期刑で十年の刑期を終えたが、三年後に通行中の女性に刃物を突き付け、引き倒して軽傷を負わせた罪で、懲役一年八か月判決を受けた。永谷さんは、犯罪被害者自助グループ「緒あしす」メンバーとして、講演などに取り組んでいる。
第二部は、パネルディスカッションで、コーディネーターにノンフィクションライターの藤井誠二さん、パネリストに青木さんと永谷さんを予定。
一方、今回の講演会で、「ゆう」の会が発足する。被害者遺族の声を社会に届ける講演会やイベントなどを開催し、教育の場でも協力する方針だ。また、被害者の支援活動にも取り組む。会の名の「ゆう」は悠君の「ゆう」であり、「友」「YOU(あなた)」でもある。
青木さんは「子どもたちには、被害者にも加害者にもなってほしくない。痛ましい少年犯罪を防ぐために、一緒に考えていきたい」と話している。
問い合わせ・連絡先は、携帯電話(090―5098―5916)か、メール(kazuyo_aoki@mercury.sannet.ne.jp)で。
藤井誠二さん=綿密な調査・取材を行い、社会や制度の矛盾を突く作品を多く発表している。関係著書には『少年被害者遺族』(中央公論新社 中公新書ラクレ)『殺された側の論理』(講談社)など多数。
(石川政実)







