嘉田知事、治水条例の理解求める
◇長浜
二百年に一度の豪雨が発生しても住民の命と財産を守る「県流域治水条例」案の修正案(二十四日で可決)で、建築規制が見込まれる県内約千百戸のうち約八百戸が集中する長浜市虎姫地域で二十二日夜、住民対象に説明会が開かれ、嘉田由紀子知事は「川の中の対策(河川整備)も大事だが、土地利用や避難体制など総合的な対策も大事」と理解を求めた。
同条例案は、三メートル以上の浸水深が見込まれる地域で建築規制することで、住民を安全な住まいへ誘導するもの。住民同意で「浸水警戒区域」に指定された地域では、住宅などを新築、増改築する場合、宅地をかさ上げするか、避難所を近くに確保することが義務づけられる。
条例案を巡っては県議会で建築規制の在り方などが問題視されたため、修正案では罰則規定を「当面適用しない」ことや、河川整備を積極的に推進することが盛り込まれた。
説明会で県は、家屋が密集する同地域の実情を考慮して建築規制の方向性を、宅地のかさ上げよりも「一時避難所で対応するしかない」と説明。住民からは、水害を防ぐ排水河川である田川カルバートの改修や、姉川・高時川の未策定の河川整備計画の今後のスケジュールについて質問が上がっていた。
これについて嘉田知事は「田川カルバートの改修については調査、研究にかかろうとしている」「河川整備は二十年、三十年かかるもので、ここで約束できないが、なるべくすみやかに着手したい」と回答していた。
虎姫の治水を考える会の山内健次代表(64)は住民の立場から「これからいよいよ自らが、逃げる、逃がす、助け合うことに汗をかかないといけない。」と締めくくった。
※条例案は二十四日の県議会で成立しました。説明会の時点では成立前だったので、案としました。






