循環器疾患死亡リスクが低下
◇大津
毎日サンマ一尾程度の魚介類を食べる人は、脳卒中や心臓病で死亡するリスクが約二○%低くなることが、滋賀医科大学の三浦克之教授が研究代表者をつとめる厚生労働省研究班(指定研究)の研究でわかった。この研究論文は、欧州動脈硬化学会誌「Atherosclerosis」二月号に掲載されることになった。
研究は昭和五十五(一九八〇)年の国民栄養調査に全国から参加した三十歳以上の男女九千百九十人を二十四年間追跡したデータを解析したもの。
魚介類に多く含まれる脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)の合計摂取量と、その後の脳卒中と心臓病による死亡リスクとの関連を分析した。
それによると、サンマ一尾程度からとれる魚介類由来脂肪酸を摂取することで、脳卒中と心臓病の死亡リスクが二○%低下した。とくに魚介類の中でも、サバやサケ、サンマなどの脂肪の多い魚には、EPAやDHAなどが多く含まれているという。
また世界的に見て魚介類を多く摂取している日本人を、二十年以上の長期間追跡し研究したのは初めてのものである。
毎日サンマ一尾程度の魚介類からの脂肪酸を摂取することで、将来の脳卒中や心臓病を予防できる可能性を示したと言える。






