官民一体の観光キャンペーン 百人一首ゆかりの地をPR
◇大津
人気コミック「ちはやふる」の影響で、若い女性を中心に競技かるたのブームが広がっている。そこで百人一首にゆかりの深い大津市は誘客につなげようと、「かるたの聖地・大津」と銘打った観光キャンペーンを展開している。
人気コミック「ちはやふる」は、高校かるた部の「綾瀬千早」を主人公に、競技かるたにかける若者たちの青春模様を描く。作中には、全国高校選手権大会が開かれる近江神宮をはじめ、大津市内の風景が頻繁に登場する。
そもそも大津市は「かるたの聖地」というだけに、百人一首とのゆかりが深い。
例えば、近江神宮の祭神、天智天皇は百人一首第一番「秋の田のかり穂の庵(いほ)の苫をあらみ」を詠んでいる。このため、同神宮では「名人位・クイーン位決定戦」(一月十一日)をはじめとする大会が開かれ、「競技かるたの殿堂」と呼ばれる。
天智天皇を含めて、歌人ゆかりの地=マップ参照=は、小倉百人一首の撰者である藤原定家の安楽律院や紫式部の石山寺など十五人、十六か所に上る。「一つの市でこれだけ多いのは誇るべきこと」と、びわ湖大津観光協会の田中真一事務局長は話す。
観光キャンペーンとして、近江神宮や鉄道会社と提携して一昨年から「ちはやふる原画展」やスタンプラリー、ラッピングトレイン(京阪電車)を実施し、昨年から観光ガイド事業、かるた入門講座を加えてバージョンアップした。
入門講座(昨年十、十一月)では、市内の競技かるた同好会「あきのた会」(会員約百人)が指導。若い女性やカップル、家族連れ、シニアなど幅広い年齢層が、県内だけでなく、京阪神地域からも訪れた。
同会の副会長、石沢直樹さん(49)は「和歌にはそれぞれ歴史的な背景がある。古典の入門である百人一首を入口にして、大津市がどのような歴史の舞台だったのか知ってほしい」と期待している。









