近江八幡地区交安協竜王支部
“堅苦しい”が印象的で、あまり内容を覚えていない―では、せっかくの啓発が活かされないと、楽しく学べて、帰宅後も家族に話したくなる交通安全啓発を近江八幡地区交通安全協会竜王支部が考案し、二人羽織を取り入れたユニークな「高齢者対象交通安全啓発」を展開している。
二人羽織 & 道路地図 で 斜め横断の危険知らせる
竜王町西川自治会主催の交通安全教室が初披露の場となり、集まったお年寄りや親子ら約三十人は「面白くて、スッと頭に入ってきた」と好評の滑り出しとなった。
同自治会の老人会事業日に合わせて、依頼を受けた同協会竜王支部が行った安全啓発。楽しくて分かりやすい啓発をと、部員の大前セツ子さん(61)が思いつき、シナリオや衣装なども手作り。昨年六月から仕事帰りに集まっては練習を続け、女性部員四人が二人一組になって老夫婦を演じた。
内容は、帰宅したおばあさんが、左右を見ずに道路を渡り、斜め横断で危うく車と衝突しそうだった近所のおばあさんの話をしたあと、夫婦で食堂へ行き、夜間の反射材の大切さを話し合うもの。手を担当する後方の部員が、前の部員にうどんやラーメン、シュークリームを食べさせようとすると、鼻にうどんが入ったり、コショウがあらぬ方向に振りかかってクシャミが出るなど、会場からどっと笑いが起きた。
笑いの合間には、公民館前の道路地図を使った交通安全啓発も展開。館前の道路は八メートルの幅があり、高齢者の歩くスピードで計算すると、渡り終えるまでに八秒かかるという。その間に時速五十キロの車なら百十二メートル、六十キロなら百三十六メートル進むことになり、「余裕を持った距離で十分に注意して下さい。特に斜め横断は危険」と訴えた。
西川地区での評判を聞き、東出や田中地区からも出演依頼があったという。おじいさん役を演じた大前さんは「家で面白かったと話してもらい、家族の方にも教室の内容が伝われば嬉しい。さらに分かりやすい啓発に向けて練習したい」と意気込んでいた。
竜王支部のユニークな啓発はこれだけでなく、節分やバレンタインデー、七夕、クリスマスなど時季折々の街頭啓発でも知られており、部員が扮するサンタクロースに出会った親子連れは「楽しさから興味が引き出せるので、通学路やまちなかでの交通安全、安全運転について話し合うきっかけになります」と話し、各家庭や地域での話題から、交通安全の輪が広がっている。









