「カエンタケ」に注意呼びかけ 県森林センター
◇野洲
県森林センター(野洲市)は、猛毒キノコ「カエンタケ」への注意を呼びかけている。
「カエンタケ」が、今年も森林センター周辺で発生した。甲賀市でも発生が確認されており、全県的に分布している模様だ。
近年、県下では、ナラ類の集団枯損が県南部で多く発生しており、それにつれて、このキノコの発生も増えてきたとみられている。
カエンタケは、コナラなどのブナ科樹木が枯れると、一年後位からその根の近くに出るとされてきたが、今年は生きた木の近くからも発生が確認された。
カエンタケは、ニクザキン科ツノタケ属のきのこ(子のう菌)で、形は円筒形(写真1)、または、それが分岐した手の指のような形(写真2)で、高さは、三~十五センチ程度。
表面は、赤橙色~赤色となっており、内部は白色。梅雨から秋にかけての長い期間に、広葉樹林内の地上に発生する。
一九九〇年代に死亡例を含む数件の中毒が発生したことから、有毒きのこであることがわかった。毒成分は、トリコテセン類。食べると下痢、嘔吐などに始まり、運動障害、言語障害、全身の炎症、多臓器不全などを起こして死に至る。致死量は、生のきのこで三グラム。回復しても小脳に後遺症が残ることがあるという。
森林センターでは「カエンタケは、さわっただけでも炎症すると言われており、赤いキノコは食べない、また、さわらないように」と注意を促している。








