「古米ですが、役立てて」野洲市の中道農園
◇野洲
野洲市比留田の中道農園から愛荘町長野の日系ブラジル人学校「サンタナ学園」に米約九百キロが贈られることになり十一日、引き渡しが行われた。
同農園を営む中道唯幸さん(54)が、市場に出さず倉庫に眠る無農薬と環境こだわりの古米合わせて約九百キロが何かに役立つ方法はないかと知り合いの野洲市職員に相談。職員から連絡を受けた地域の社会貢献活動を支援しているNPO法人・近江八幡中間支援センターが、きびしい経営状態の中で学校運営を続けているサンタナ学園を紹介し、全量贈ることにした。
この日、中田ケンコ校長(56)らが学園のマイクロバスで同農園を訪れ、倉庫前に準備されていた米を積み込み受け取った。
中田校長は「現在、六十七人の子どもたちを預かり、一カ月九十キロの米を消費しますが、そのうち三十人は家庭の経済的事情から食事代を払うことが出来ません。学園としても苦しい状態にあり、こうした支援を頂くことは大変ありがたく、感謝しています。もち米もあり、みんなで餅つきが楽しめます」と喜んでいた。
中道さんは、稲作を中心に二十四ヘクタールを耕作する専業農家で、これまでにも東日本大震災の被災地や米の勉強会などを通して知り合ったボランティア団体にも米を届けている。
「古米は、業者に頼めば買い取って貰えるが、丹誠込めて育てたものを安値で売って処分してしまうよりも何かに役立つ方がうれしい。サンタナ学園のことはニュースなどで知っていたが、古米なので失礼にならないか心配したが、喜んでもらえたのでよかった」と話していた。







