「原発は いちどに何もかもを 奪っちまった」
◇大津
原子力発電所の廃止を訴える市民グループ「バイバイ原発 山中比叡平」(大津市)はこのほど、原発事故が福島に残した爪痕を方言詩で訴える青田恵子さんと、嘉田由紀子知事を迎え、大津市比叡平団地の自治会館でフリートークの集いを開いた。
嘉田知事参加の「バイバイ原発」集会
「原発は いちどに何もかもを 奪っちまった。原発さえなかったらと 壁さ チョークで遺書を残ーして べこ飼いは首を吊って死んだ」。
原発事故による生活破壊に絶望し、自死した人々の思いを代弁した「拝啓関西電力様」が青田さん(63)によって朗読されると、会場は水を打ったように静まり、参加者五十人は相馬弁の言葉ひとつひとつをかみ締めるように聞き入った。
福島から大津市へ避難し、居住する青田さんは「原発事故の解決が長引く中で、避難した人々は現地にとどまった人々から『逃げた』と言われるなど感情のしこりが出来、コミュニティーが分断されてしまった」「事故が風化しつつあるなか、世界規模で原発をなくさないといけないのに、日本から原発技術が輸出されようとしている。3・11を忘れない努力をしてほしい」と静かに訴えた。
途中参加した嘉田知事は参加者からの質問を受け、昨年の総選挙で掲げた「卒原発」について、「再稼動ゼロ、廃炉十年以内」と説明。原発に頼らない社会に向けて、「がんばろうという人々が大同団結しなければならない」と励ました。
参加者からは「縮小社会へ向かう中で、発展の神話にとらわれず、工夫して生活することが大事」などの声が上がっていた。







