遺族側「現時点では白紙」
◇大津
いじめを苦にして自殺した大津市内の公立中学二年生の男子生徒(当時十三歳)の遺族が加害者とされる同級生三人と、生徒指導などの対応で過失があったとする市側を相手取って損害賠償を求めた訴訟の第六回口頭弁論が九日、大津地方裁判所で行われた。
この中で被告の大津市は、▽市の過失▽自殺の因果関係▽結果に対する損害賠償責任―を認め、原告である遺族に対して和解での解決を強く求めた。賠償額については「算定は困難」として、同裁判所に配慮した対応を求めた。
これに対して原告である遺族は、「市が一部の認否を留保している部分がある。少年はほとんど認否していない。和解の検討に入るのは困難」として応じなかった。
一方の被告の同級生側は、市提出の証拠書面に「マスキング(黒塗り個所)が多く認否できない」とし、いじめを一貫して否認している。
次回六月二十五日の口頭弁論では、原告の主張を整理した表をもとに、被告の認否を進める。
遺族の父親は「大津市が賠償損害責任を認めたことについては一定の評価に値する。市からの和解については引き続き検討しているが、和解の具体的な内容が分からず、また市としても一部で認否を保留しているので、現時点では全く白紙の状態。和解とは別にいじめと自殺の予見の可能性は引き続き主張、立証を続ける。そのうえで大津市との和解を検討したい」とコメントを発表した。






