「ハービー・山口写真展」
◇大津
国内外のミュージシャンを捉えた人物写真や風景写真で幅広い人気を持つ写真家、ハービー・山口が撮影した作品約百五十点を展示する大規模な個展「ハービー・山口写真展 HIKARICAL SCAPE 雲の上はいつも青空」が、二日から滋賀県立近代美術館で始まった。
ハービー・山口は、昭和二十五年東京都生まれ。大学卒業後、四十八年から約十年間をロンドンで過ごし、そこで撮影したミュージック・シーンを中心とする生きたロンドンの写真が高く評価され、写真集『LONDON』(六十年、流行通信社)の出版によって、写真家としての名声を確固たるものとする。帰国後も日本とヨーロッパを往復し、山崎まさよし、福山雅治など国内のミュージシャンとコラボレーションをする一方、常に市井の人々にカメラを向け、「希望」をテーマに撮影を続けている。その優しく清楚な作品を好むファンは多く、一昨年度、日本写真協会賞作家賞を受賞。エッセイ執筆、作詞、ラジオやテレビのパーソナリティなど、多彩な活動でも人気を得ており、現在も精力的に活躍している写真家。
同展は二部構成になっており、第一部「JAPAN」では、東日本大震災後に被災地を訪れて撮影した『HOPE 311』シリーズをはじめ、一九七〇年代、戦後の転換期における日本の日常を捉えた初期作品『1970年、二十歳の憧憬』シリーズや、平成八年に解体される直前の同潤会代官山アパートに集う人々を撮影した『代官山17番地』シリーズなど、どんな時代にあっても希望を持って生きる日本人の姿と表情を捉えた作品を展示している。
第二部「EUROPE」では、パンクとニューウェイブ・ムーブメントのまっただ中にあったロンドンの若者たちを写した初期の代表作『LONDON』シリーズをはじめ、ベルリンの壁崩壊直後の東欧で撮影した『1989年、東欧、真冬に咲いた花』シリーズなど多彩な作品を展示し、人と社会への温かい眼差しが感じられるその作品世界を紹介。
会期は二日~三月三十一日。毎週月曜休館(ただし二月十一日祝日は開館、翌十二日は休館)。観覧料は一般九百五十円、高大生六百五十円、小中生四百五十円。ローソンチケットで購入した前売券は、同館総合受付(チケットカウンター)で観覧券と引き換える。








