県内在住の作家、畑裕子氏
◇大津
県内在住の作家、畑裕子氏が、小説「百歳物語 絶望の大地に咲く花」を素人社(大津市)から出版した。
東日本大震災を機に、満州引き揚げの記憶を語りだす祖母。児童養護施設に勤める孫娘と、親なしで育った祖母が東北を旅し、絶望の中でつつましく優しく生き抜いた人生をたどりながら、その思いをつないでゆく。
それは、戦前、戦中、戦後、生きることを選び、ただひたすら働き続けた祖母が、闇の中から光を見出そうとする生き様だった。
本体価格千六百円。購入するには、最寄りの書店で注文するか、同社(TEL077―529―0149)へ直接注文する。
畑氏は昭和二十三年京都府生まれ。奈良女子大学国文学科卒。「天上の鼓」などで滋賀県芸術祭賞、「面・変幻」で第五回朝日文学賞、「姥が宿」で第四十一回地上文学賞。ほかに「江(ごう)浅井三姉妹と三人の天下人」など。







