新公立甲賀病院4月開院
新公立甲賀病院(甲賀市水口町松尾)の四月開院に向けて、建設工事が急ピッチで進められている。甲賀・湖南両市の中核的な病院として施設充実を図るとともに、地域の病院・診療所との連携を強化して質の高い医療を目指す。
救命救急、がん診療機能を拡充・整備
ソフト面でも地域連携で質の高い医療
総建築費約九十億円が投じられた新病院は、集中治療室や手術室の整備・拡充で三次救急の一部まで対応できる救命救急機能を強化したほか、地域がん診療連携拠点としての機能整備、災害拠点病院にふさわしい免震構造と自力運営可能(三日間)な機能を確保した。
主な建物は、診療棟(鉄筋コンクリート造三階)と病棟(同三階)、がん治療専門のリニアック棟(同一階)などで、延べ床面積は約三万一千平方メートル。
病棟内のベッド数は、一般病床と感染病床を合わせて四百十三床に抑える一方で、診療科目は二科増の三十五科目に拡充。さらに女性患者に配慮して二階の一部に女性専用病棟を設けた。
災害時の拠点となる診療棟には、屋上にヘリポートを整備。一階は外来診療室を集中配置し、二階には健診センターと人工透析室、三階には中央手術室と集中治療室(ICC・CCU)を拡充・整備した。
また施設整備にあわせて、「地域医療支援病院」への取り組みも推進している。具体的には、専門的な検査や診療、手術は公立甲賀病院が、初期診療や症状の安定した慢性疾患の診療は地域の開業医が分担し、質の高い医療を住民に提供する。
「地域医療支援病院」になるには、国から認定を受けなければならない。条件は、救急医療機能やベッド数といったハード面のほか、開業医からの患者の紹介率や、高額な医療機器、病床を開業医へ提供、共同利用などを進めなければならない。
このため同病院は、患者紹介率の目標基準値六〇%以上(現在四八・五%)を達成するため、開業医と連携して紹介患者のスムーズな受け入れ体制を整備するとともに、充実した医療の提供により開業医との信頼関係の向上や患者満足度の向上に努めている。
公立甲賀病院・新病院準備室は「ハードだけでなくソフト面も充実させ、地域の中核的な病院として質の高い医療を提供したい」とPRしている。







