三井寺で「ホワイトアウト大藝術展」伝統建築を際立たせる表現
◇大津
現代美術家である小沢剛氏(成安造形大学客員教授)は十一月十七日から同二十五日まで、三井寺の重要文化財の建造物を舞台とする「ホワイトアウト大藝術展」を開く。成安造形大学(大津市)と三井寺(同)の連携事業。
ホワイトアウトとは、視界全体が真っ白になり、感覚が失われる現象。小沢氏は三井寺の重要文化財である釈迦堂と一切経蔵の空間をホワイトアウト(雲海をイメージさせる白で覆いつくした空間を出現)することにより、伝統建築の持つ空間を異化し、あるいは更に際立たせる表現を試みる。
また、同大学美術領域の小沢剛プロジェクトゼミの学生によるホワイトアウトプランニング展は、観音堂客殿で開催される。
あわせて、同時開催として、三井寺特別拝観「国宝非公開建造物特別公開」も行われる。拝観日は、光浄院客殿=十一月四日、十八日、二十四日。勧学院客殿=十一月十一日、二十三日、二十五日。
「ホワイトアウト大藝術展」の入場は無料だが、三井寺拝観料(大人五百円、中高生三百円、小学生二百円)は別途必要。国宝非公開建造物特別公開については、拝観料のほかに六百円必要。
このほか、対談企画「小沢剛×木下史青(東京国立博物館学芸企画部企画課デザイン室長)」(成安造形大学附属芸術文化研究所主催)が十一月二十五日午前十時半から、「文化財をリスペクトする気持ちとは!」をテーマに大津市歴史博物館で開かれる。
無料。応募は、官製はがきまたはEメールにて、講座記号(この講座の記号は【G】)、郵便番号、住所、氏名(フリガナ)、電話番号、Eメールアドレス(任意)を明記の上、〒520―0248大津市仰木の里東四―三―一、成安造形大学附属芸術文化研究所(geibunkouza@seian.ac.jp)へ。
小沢氏は昭和四十年東京生まれ。東京藝術大学在学中から、風景の中に自作の地蔵を建立し、写真に収める「地蔵建立」を開始。平成五年から牛乳箱を用いた超小型移動式ギャラリー「なすび画廊」や「相談芸術」を始めた。アジアン・カルチュラル・カウンシルの招待によりニューヨーク滞在(一九九六~九七)。平成十一年には日本美術史への愛憎を込めた「醤油画資料館」を制作。十三年より女性が野菜で出来た武器を持つポートレート写真のシリーズ「ベジタブル・ウェポン」を制作。十六年に個展「同時に答えろYesとNo!」(森美術館)、二十一年に個展「透明ランナーは走りつづける」(広島市現代美術館)、今年は光州ビエンナーレ(韓国)に出展。現在、成安造形大学客員教授、東京藝術大学准教授。
同展の問い合わせは、成安造形大学広報室(TEL077―574―2111)まで。








