県内病院初の闘病記文庫 患者の心の支えに
◇草津
闘病記文庫が、県内の病院で初めて、滋賀医科大学附属病院(大津市)の院内図書室の一角に設けられた。
わずか三十冊だが、患者や家族からは「同じ病気を経験した人の手記を読むことで、不安がやわらぎ、前向きになれた」と大きな支えとなっている。
設置を進めたのは、滋賀医大五回生の犬飼公一さん(25)。きっかけは、知人の医大生から、大阪府や奈良県の公立図書館では闘病記文庫が盛んなことを知って。また、犬飼さん自身も二年前の入院で、院内図書のありがたさを味わった。
犬飼さんは昨年春、院内図書を運営するボランティアから賛同を得て闘病記を集めはじめ、既存の蔵書のほか、自費で書籍を購入したり、オリジナル冊子として患者からも手記を募った。
「人生を振り返りたい」「家族へのメッセージを形に表したい」と手記を寄せた患者からは、「書くことで、新しい自分を発見できた」と前向きな声が上がった。また犬飼さんも「私自身も闘病記を読むことで、患者の気持ちに寄り添える」と。
現在、同病院は改築中で、それに伴って同図書室も今年三月には拡大する。闘病記の蔵書も百冊増を目標に、ホームページで寄附を呼びかけている。






