賑わった八日市大凧まつり
◇東近江
八日市大凧まつりが三十日、愛知川八千代橋下流域の河川敷で行われ、好天に恵まれて大勢の見物人が訪れ、賑わった。
メインイベントの百畳敷大凧「共生」の飛揚は、見物人の関心が集まる中、午前十一時半から行われ、午後からの四回目の挑戦で高さ百五十メートルまで舞い上がり、四分二十八秒間大空に滞空。制作から三年目の最後の雄姿を青空が広がった大空に浮かび上がらせた。来年は、健康をテーマにした新調の百畳敷大凧にまつりの主役をバトンタッチする。
この日、最後の飛揚を迎えた百畳敷大凧「共生」は、昨年の飛揚で二十一分五三秒の滞空時間を記録、今年も風さえあれば、飛揚成功は間違いなしと 八日市大凧保存会のメンバーらは考えていた。
まつり前日には、大凧揚げには危険と思われるほどの強い風が吹いていたことから、慎重になっていたメンバーらは、最初の飛揚で大凧に一番近い引き手集団に女性でつくる「小町組」を配置、一般募集の引き手を後方に回した。
凧揚げの成功に重要な初速の役割を小町組に託して綱を引っ張ったが、河川敷上空まで揚がれば風に乗るだろうとの予測が外れ、フワリと舞い上がりはしたもののすぐに失速。「ドスン」の大きな音と共に河川敷に落下した。落下の際、二本の縦骨が折れた。
修理が完了した三十分後、二回目に挑戦したが、さらに風が弱まり、大凧は、河川敷を這うように横滑りするだけで揚がらず失敗。
今は、絶好の風は期待出来ないと判断した三回目では小町組を後方に回し、力のある男性の引き手集団に交代、また、その後ろに一般の引き手を等間隔に配置するなど、初速に引き手パワーを集中させる作戦に変更。この判断が的中、風が少し強まったことも加勢して大凧は、まずは飛揚成功と言える堤防沿いの河辺林を軽く越す高さ百メートルまで上昇、47秒間余り滞空した。
三年間、大凧まつり主役を務めた「共生」の引退に納得の飛揚と、午後から挑んだ四回目の飛揚では、最高風速七・三メートル毎秒の安定した北風が吹くようになり、大凧揚げには絶好の風に恵まれた。
午後二時半、太鼓の笛を合図に「引けー」のかけ声と共に綱が引っ張られると、折からの風に乗って大凧は素早く舞い上がり、途中、何回もの調整を加えながら高さ百五十メートルまで上昇、安定姿勢に入った。が、時より弱まる風で揚力を失い、ゆっくりと降下。もう、綱を引き続ける場所がなく、大凧を降ろした。
降りた大凧の前に引き手たちが集まり、万歳三唱で飛揚の成功を祝い、喜びを分かち合った。







