図司穀粉の米粉ワッフル
◇湖南・野洲市
近江米振興協会(会長=嘉田由紀子県知事)は、今年一月一日に発行した「近江米情報」のトピックスで、県農業技術振興センター企画情報部が東京で行列ができるほど人気商品となっている図司穀粉の“米粉ワッフル”の取り組みを紹介している。
京都市南区に本社を構える株式会社図司穀粉は、和菓子原料の専門会社。洗米後の水分を含んだ状態のまま杵(きね)搗き石臼で細かくする「胴搗き製法」により、米の風味や香りを生かした粉を野洲市にある工場で製造している。
図司穀粉では、米粉と餅粉を主流に扱うとともに、一級技能士三人を含む菓子職人五人を抱えて研究開発に力を入れ、新たな和洋菓子を開発し、大手菓子メーカーへの提案も行っている。
昨年九月、JR東日本ステーションリテイリングから「米粉を使った洋菓子」の開発依頼を受け、本社研究室で施策を重ねた結果、「お米ワッフル」が誕生した。
米粉で作ったワッフルは、外がサクッ、中がモチッとした新食感で、その香りと味が魅力。シンプルなシュガーバターやチーズ、キャラメル、黒糖、黒ごま、あずき餡など八種類の味を用意し、東京の田町駅の新型店舗「エキタマ」で販売したところ、長蛇の列ができるほどの人気商品となった。
このワッフルの原料は、製粉工場のある野洲市内の特定農業法人グリーンちゅうずとの連携のもと、スイーツ原料として生産された米粉用の米(日本晴)も使用している。図司穀粉がグリーンちゅうずより直接購入することで、輸送費の節減にもつながっているという。
野洲市では、平成二十一年五月に農山漁村活性化法に基づく「野洲市米粉スイーツ活性化計画」を策定し、米粉用稲の生産拡大に乗り出した。
これを受け、図司穀粉も、今年秋に「お米の加工品工場」を近江富士工場の敷地内に設置し、ワッフルをはじめとした米の冷凍生地製造や新たな米の商品開発を進める予定。






