国史跡に追加指定
◇大津・大津市
国の文化審議会はこのほど、大津市の史跡近江大津宮錦織遺跡と近江国府跡(国庁跡、惣山遺跡、青江遺跡、中路遺跡)の二件を国史跡に追加指定することを決めた。
近江大津宮錦織遺跡は、天智天皇が六六七年、飛鳥から遷都した五年間の都。天皇の没後、六七二年に勃発した壬申の乱により近江朝廷側が敗れ、都が再び飛鳥に遷されたことで終焉を迎えた。
宮殿が営まれたのは、現在のJR湖西線大津京駅の北方約五百メートル付近、京阪電鉄近江神宮前駅に接する西側一帯で、大津市錦織一・二丁目付近と推定される。
同地区から昭和四十九年に内裏南門と考えられる遺構が見つかり、以後継続的な調査によって天皇の居所である内裏があったと考えられる。今回は、内裏正殿に接する前面広場の東側半分を追加指定するもの。
また、近江国府跡は、JR瀬田駅の南方約一・五キロ、JR石山駅から瀬田川を挟み南東約二キロ付近である。国府跡は、その中心部である国庁跡、正倉と考えられる惣山遺跡、国司館と考えられる青江遺跡、官衙あるいは倉庫跡と考えられる中路遺跡からなる。
今回は、青江遺跡部分で新たに確認された南北道路跡、築地跡、建物跡などを追加指定する。





