民主陣営から候補4~5人 自民系市議 「国政と市議選は別」と強気
◇甲賀・甲賀市
民主党政権の誕生を受け、地方議会への影響が注視される中、甲賀市議選が十一日に告示(十八日投開票)される。定数二十七人に対して出馬準備を進めるのは、現二十四・新七・元職二ー三あわせて三十三ー三十四人。このうち、民主陣営からは五ー六人(現二、新二、元一ー二)にとどまるが、擁立に動いた同市選出の民主党県民ネットの西川勝彦県議は「前回より擁立数は少ないものの、きちんとした経歴をもつ少数精鋭」と市議会へ楔(くさび)を打つ自信を見せる。
甲賀市は、自民党・岩永峯一元農水相(昨秋引退)の地盤であったため、長年のライバルだった民主党・奥村展三衆院議員にとっては小選挙区勝利を阻まれてきたアキレス腱だった。
現市議会(現定数三十人)では、岩永氏を支えてきた保守系会派・清風クラブ十六人、甲政クラブ四人が多数を占めるのに対して、奥村氏を支える会派・正政会は三人と少数派。それだけに民主系市議の拡大は、奥村氏にとって不可欠となっているのだ。
二日夜、同市甲南町の公共ホールでの西川県議の県政報告会には、四区選出の奥村・衆院議員のほか、同党の林久美子参院議員、連合の植西徳雄・甲賀地区連議長、民主陣営から立つ市議選候補予定者五人が並んだ。
奥村衆院議員は支援者に向かって「市議選は一人一人大きな輪を広げてほしい。輪をつくることが西川県議を支えることになり、私たちの生活を守る選挙(国政)にもつながる」と支持拡大を訴え、ガンバローコールで締めくくるなど、県政報告会はあたかも市議選の激励会となった。
ただ、立候補予定者の大半は、「有権者の支持は国政と市議選では異なる」と口をそろえる。
立候補予定者としてこの日、支援を訴えた正政会の現職は、地元票を幅広く取り込むため民主・連合の推薦はとらないものの、「政権与党とのパイプはアピールする。さらに今回は全市一区になって選挙区が大きくなったので、候補五人で合同演説会を行い、他地域からも票をもらいたい」と鼻息が荒い。
一方の甲政クラブの現職は「正直、衆院選直後は影響を懸念していたが、思ったより民主系の候補が少なく、影響はあまりないのでは。市議選は国政と違って、地域色が強いので無所属が当然であり、政党選挙はなじまない。地域の人は私が自民支持と知っているけど、政党色はもちろん出しませんよ。自力で上がります」と強気だ。
国政における民主党の「チェンジ」は、どう出るのか―。前掲の西川県議は「市議選で根気強く候補擁立をしながら、民主陣営でない候補者にも、当選すれば民主系会派へ入るよう声をかけている」と勝負師の目を鋭く光らせた。






