今夏から
◇湖南・守山市
県立成人病センター(守山市)はこの夏から、単孔式腹腔鏡下手術(SILS)を開始している。
これまでに、胆のう摘出術二例、大腸切除術二例に適用し、いずれも術後の経過は良好としている。この術式の導入は、県内では初めてで、大腸切除術への適用については全国でも限られた病院でしか行われていない。
従来の腹腔鏡下手術は、お腹に三~四か所の小さな穴をあけて、そこから腹腔鏡というカメラと手術器具を挿入し、カメラの映像を見ながら器具を操作して行う手術。お腹を大きく開ける開腹手術と比べて、体への負担や術後の痛みが少なくて済む。
今回、成人病センターが行っている新しい単孔式腹腔鏡下手術は、へそに一か所だけ穴を開け、そこから三つの器具を挿入して行う。従来の単孔式腹腔鏡下手術よりも傷口が少なく、術後の癒着による合併症が少なくなり、傷跡も一か所で、美容的なメリットもあるという。
同センター担当医師は「当センター外科では、患者にとって、より負担の少ない手術を目指して、胃がん、大腸がん、胆石症、虫垂炎、ヘルニアなどに対して、腹腔鏡下手術を積極的に導入している。今回、導入したSILSを導入は、一か所の穴だけからすべての操作を行うことになるため、高度な技術と熟練した手術手技が不可欠となる。このため、現在ではその適応も限定され、当センターでは胆のう摘出術と大腸切除術の中から適応可能な症例を慎重に選んで行っている。将来的には、適応拡大が期待できる」と話している。





