近江八幡・小原昌枝さん
◇大津・大津市
近江八幡市内在住の押し絵作家、小原昌枝さん(70)がこのほど、「源氏物語」の作者、紫式部をかたどった押し絵を石山寺(大津市)へ奉納した。
押し絵は近江八幡の伝統工芸。小原さんは以前、教室を開いていたが、現在は自身の創作活動に専念している。
作品は、江戸時代の絵師、土佐光起の「紫式部図」を参考にしたもので、大きさは縦百五センチ、横百三十七センチ。今年六月に制作に取りかかり、八月に完成した。
出来上がった作品は、紫式部が文机にもたれ掛かって、物思いにふける様子を描いたもので、二十種類の色彩の布を使って、華やかな十二単衣や流れるような黒髪を表現。また、布に綿を詰めて立体的にみせているので、今にも紫式部が動き出しそう。
小原さんは「秘仏御開帳に間に合ってよかった」とほっと胸をなで下ろし、奉納を受けた同寺、鷲尾遍隆座主は「立派なものを奉納してもらい、大切にさせていただきます」と喜んでいた。
作品は一年間、本堂内陣で展示することにしている。






