区(大津市、高島市)
●上野 奏功するか浮動票の取り込み
●川端 連合核に徹底した組織内選挙
●川内 ぶれない健全な野党を前面に
●対中 先月から商店街回りに力注ぐ
上野賢一郎 自前(1)44 川端 達夫 民前(7)64
川内 卓 共新 53 対中 章哲 幸新 58
民主前職・川端達夫
先月三十日に大津市民会館で行われた民主前職・川端達夫の決起集会は、連合滋賀が動員をかけた。しかし会場では、数人の参加者が「こっくり」と舟をこぐ光景が見られるなど、連合の「求心力」が低下している。1区の組合員は約一万二千人と、四年前に比べ六千人も減少。リストラに加え湖南地域に住居を移す組合員が多いからだ。このため連合滋賀では、公示まで産別組織を通じて流出した組合員に1区の知人を職域カードに記入してもらい、電話確認する運動を徹底させている。
また労働者の士気を高めようと「民主のマニフェストの中から労働者派遣法改正などを重点的に訴える」(連合滋賀・中村憲市会長)方針で、媒体の見直しを急ぐ。高島市の攻勢もあり九万票突破か。
自民前職・上野賢一郎
「古い政治からの決別」を訴える自民前職の上野賢一郎は、古い選挙手法からも決別しようとした。それは、浮動票の取り込み作戦だった。上野の前回(平成十七年)の得票は、前々回の得票六万四千票に約三万票の浮動票を上乗せした九万四千票。当選後、上野は「小泉ブーム」の浮動票を固定化しようと、NPO、地域などをきめ細かく回った。また元青年会議所のメンバーらも勝手連的に動き始めた。しかし、「政権交代」の逆風で、浮動票の二割程度しか固め切れていない。
逆に情で動く保守系大津市議らは市南部を中心に活動が低調だったが、ここにきてエンジンがかかり出した。七万五千票から激しく追い上げている。川端に一万票以上離されると比例復活も苦しくなる。
共産新人・川内卓
共産新人の川内卓は、ルールある経済社会の確立、憲法九条を生かした平和外交の訴えを強め、ぶれない野党を前面に押し出す。
陣営の森茂樹県議もこの一日の事務所開きでは「自民は終わり、しかし民主についても不安という人は、ぜひとも共産を伸ばしてほしい」と声を上げた。 1区の得票目標は三万票。達成に向けて街頭宣伝のほか、決起集会を市議単位で実施している。具体的には、大津で六か所、高島では市議二人が一本化して開催した。 また、八日には志位和夫委員長が来県して県南部を盛り上げた。十六日には比例近畿の山下芳生参議員が高島市でテコ入れを図る。民主の影響で、前回並みの二万票か。
幸福新人・対中章哲
宗教法人「幸福の科学」は前回、上野を推薦したが、今回は幸福実現党新人の対中章哲を担ぎ出した。「幸福の科学」の信者の支援を受けて、六月からの短期間で辻立ちを千八百か所で展開し、チラシも大津市内の家庭八割以上へ配布した。ただ、新党の知名度は上がったものの、支持拡大は難航している。 このため訴えを強化しようと七月からは各商店街回りに力を注ぐ一方、同三十一日からは政策説明座談会を大津市内の公民館や支援者宅で開始している。(文中敬称略)【石川政実・高山周治】





