畑明郎氏「アジアの土壌汚染」裕子氏「花々の系譜」
◇大津・大津市
畑明郎(大阪市立大学大学院特認教授)・裕子(作家)夫妻の出版記念パーティーがこのほど、大津市内のホテルで開かれた。
環境政策が専門で、全国的に公害問題に取り組む畑明郎氏の編著「アジアの土壌汚染」は、世界思想社(京都市)から出版された。定価二千百円。
経済成長が著しい中国、その広東省と湖南省の金属鉱山の製錬所や化学工場の排水による深刻な水質・土壌汚染の現実や「がんの村」の発生を捉え、韓国や台湾などでの現地調査の事例分析を通して、アジアの土壌汚染問題の現状と解決策を提言している。
十三章からなり、このうち明郎氏は「韓国の土壌汚染」「日本の土壌汚染」「東京・築地市場移転先の東京ガス豊洲工場跡地の土壌汚染」「四日市の廃棄物問題と土壌汚染」を執筆した。
また一方、畑裕子氏は、平成二十三年の大河ドラマで取り上げられる戦国のヒロイン、浅井三姉妹を主人公にした歴史小説「花々の系譜」をサンライズ出版(彦根市)から刊行した。定価千九百九十五円。
浅井長政の次女、お初と異母弟といわれる浅井喜八郎を基軸に、三姉妹の波乱万丈な人生をきめ細やかな心理描写、湖国の美しい風景をちりばめながら展開する。
美しい姫たち、茶々、初、小督(おごう)にはどんな運命が待ち構えているのか。姉川の合戦から関ヶ原の合戦、大阪の陣まで戦乱の世を、気高く、たくましく生き抜く様が描かれる。大河ドラマ「天地人」などで時代考証を担当する小和田哲男静岡大学名誉教授も注目の一冊である。







