八幡和郎氏著
◇全県
これまで江戸時代の武士の世界を題材に「江戸300藩」ものなどを書いてきた著者だが、こんどは、はじめてのビジネスもので、しかも、近江商人などをテーマにした『大商人の金言』を上梓(じょうし)した。
日本の大企業の組織は、滅私奉公すれば必ず報われるというのを当てにした「サラリーマン武士道」でもってきたが、「派遣切り」や「工場閉鎖」などで信頼は破綻しつつある。そんなときに、世の中の規範になるべきは、「商人道」でないかと著者は言う。「売り手よし 買い手よし 世間よし」というような社会的な自覚がないと、自分にもよい結果をもたらさないという現実主義の方が、結局は人々の幸福をもたらすというのである。これとは別に、「47都道府県の関ヶ原~もし西軍が勝ったら日本はどうなった」(講談社+α文庫)も、石田三成ファンにとっては、してやったりという内容だ。






