湯浅氏「正社員も没落する!」
◇大津・大津市
ホームレス支援に携わるNPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長の湯浅誠氏がこのほど、年末年始に開設された東京日比谷・派遣村から見た日本社会を語った。大津市内で開かれた憲法記念の集い(滋賀県弁護士会主催)で講演した。
この中で同氏は、日本社会をセーフティーネットのない「すべり台社会」と評し、転落した労働者の選択肢は「犯罪、自殺、ホームレス、ノーと言えない労働者」に絞られるとした。
再就職に意欲があっても、貯えのないの労働者は、日払い仕事に限られ、「今日の賃金があり、寝る所があればその他の条件は選択できない“ノーと言えない労働者”になるしかない。そういう人が増えれば、会社は高い給料を払う必要がなく、社会全体の労働条件が切り下がっていく」と述べた。
この結果、“労労対立”が作られ、「貧困層は、『中間層がもらい過ぎだ』と公務員・正社員を叩き、これが梃子(てこ)になって、反動でさらに貧困層(派遣)の賃金も抑えられる。中間層の衰退と貧困層の拡大する貧困スパイラルが加速する」とした。
これを食い止めるのは、「労働条件向上」と「セーフティーネット」が車の両輪とし、「このまま人をつぶし続けるのかどうか岐路にたっている。人を生かして力強い社会にするため、現場で声を上げてほしい」と訴えた。






