嘉田知事、河川改修で多難か
◇全県
国土交通省は先月三十一日、大戸川ダム(大津市)の建設を凍結することを盛り込んだ淀川水系河川整備計画を発表した。これは、滋賀、京都、大阪など四府県知事が同ダムの建設中止を求めてたことを重く受け止めたものだ。また、ダムが建設された場合に水没する滋賀県道の代替道路については、引き続き整備されることになった。
同ダム建設に対して昨年十一月、滋賀、京都、大阪、三重の四府県知事が「反対」の共同意見を表明し、今年二月には滋賀、大阪の府県知事、三月には京都府知事も同ダム中止の意見書を近畿地方整備局に提出した。国は今回、知事意見を受けて「凍結」にしたものの、整備計画にはダムの必要性を盛り込んでおり、将来の復活にも含みをもたせた格好だ。
嘉田由紀子知事は「知事意見を尊重していただき、一定程度、評価している。付け替え県道を継続して整備していただけるのはありがたい。今後は、大戸川の治水安全度を高めるために、河川改修について京都府、大阪府との協議や地元住民との話し合いを持ちたい」と自信の表情だったが、河川改修の前途は多難だ。
ともあれ淀川流域の知事らの意見が国を動かした今回の大戸川ダムの凍結は、全国のダム行政にも大きな影響を与えるものと見られる。






