鉄道利用者増に期待
◇全県
JR草津線沿線に観光客を呼び込もうー。県は同線の利用者を増やそうと、平成二十一年度一般会計予算案に新規事業「草津線の利用増進策推進」一千万円を盛り込んだ。草津線(草津―柘植間)の複線化をにらんだ整備は地元の念願だが、整備の条件である沿線の乗降客数は近年一日あたり三万二千人前後の横ばい傾向で、JR西日本が示す数字には及ばない。それだけに新規事業にかける地元の期待は大きい。
県交通政策課によると、利用者増進策は具体的に、▽地元駅の利用促進▽観光誘客の促進―が柱となっている。
同線の鉄道利用割合のうち、とくに観光などの利用割合は二五%にとどまっており、沿線の観光資源である湖南三山や忍者の関連史跡、信楽焼などが集客に結びついていないのが現状だ。
このため、都市部から観光客を呼び込み、鉄道の利用者数を押し上げるため、来年二月の草津線全線開通百二十年を契機に広域観光キャンペーンを秋、冬の二回、草津線複線化期成同盟会(県と沿線自治体で構成)主催で実施する。
具体的には、湖北地域で展開している「北びわこ周遊観光キャンぺーン」をモデルにし、沿線の観光スポットを鉄道、バスなどの公共交通で結ぶ。レンタサイクルの整備や乗り捨てシステムの導入も検討する。
県交通政策課は「今後、周遊コースなど細部が決まり次第、首都圏や京阪神で積極的にPRしたい」としている。
なお、草津線複線化期成同盟会は、将来の複線化をにらんだ段階的整備として、<1>「甲西駅行き違い設備設置」<2>「油日駅・寺庄駅行き違い設備設置」<3>石部駅~手原駅間、貴生川駅~三雲駅間の新駅設置<4>柘植駅~草津駅間部分複線化(駅間別の順次複線化)―をJR西日本に要望している。







