農業用水の「見える化」により水管理の高度化と効率化
【東近江】 愛知川沿岸土地改良区はIHI(本社・東京都)との取り組みでこのほど、農業用水の「見える化」により水管理の高度化と効率化を実現したとして、「第9回インフラメンテナンス大賞」(国交省主催)の農水省・特別賞を受賞した。
同土地改良区は愛知川沿岸(東近江・近江八幡・愛荘・豊郷の4市町)の農地6800ヘクタールへの用水供給を行っており、職員4人が約400カ所の分水工の調整を行い、水管理を担っている。
従来、担当者は現場の水の流れや水位を見て、経験と勘による調整を行ってきたため、操作判断の統一化、流量による管理が課題だった。
このため、従来の水管理からデータを根拠にした水管理への移行を目指し、2024年に7月から分水工ごとの基準水位や流量管理目標値の設定、支線単位の配水の過不足状況の「見える化」により、水管理の高度化・効率化を実現した。
この結果、▽管理目標値どおりに水を供給できた割合が17%向上、▽土地改良区の管理担当職員の自動車運転距離が19%削減、▽農家からの送水依頼が39%減少―といった成果(2024年7月の前年同月比)が得られた。
同土地改良区の小椋正清理事長(東近江市長)は「今後もデジタル技術を活用しながら、より精度の高い安定供給に努めていきたい」とコメントしている。






