【全県】 文化・経済フォーラム滋賀(事務局・大津市打出浜、代表幹事:山中隆・公益財団法人びわ湖芸術文化財団相談役)が主催する表彰「2025文化で滋賀を元気に!賞」の受賞者がこのほど決定し、高島市の市民グループ「トンボとその仲間たち」(代表・大石幸夫さん)が大賞となる「桜で紡ぐ地域の絆文化賞」を受賞した。
同フォーラムは「文化と経済が両輪となって豊かな滋賀県の将来を築きたい」という思いで集った官民の多様な個人・団体で2011年に発足。活動の一環として、文化で滋賀を明るく元気にしている人たちを応援し、日頃の活動への感謝とますますの発展を期待することを目的にした同表彰を設け、毎年度1回、対象者を表彰している。
15回目となった25年度は県内各地から応募のあった29件の活動の中から大賞を「トンボとその仲間たち」が受賞したほか、各賞として大津市のグループ「山中suplex(スープレックス)」(共同代表・小笠原周さん、小宮太郎さん)が「滋賀と世界をつなぐ共同体文化賞」、同じく大津市のグループ「BRAH=art.(ブラフ アート」(代表・岩原勇気さん)が「地域の力を未来につなげる文化賞」、長浜市の能舞台・中川能舞台(管理者・野上寛子さん)が「湖北の舞台がひらく文化賞」をそれぞれ受賞した。
大賞に選ばれた「トンボとその仲間たち」は、高島市新旭町の風車街道で「満開の桜を取り戻そう」と地元有志5人が2008年に発足した。1990年に「ふるさと創生事業」で植栽された同街道の桜並木は毛虫などの被害を受け、枯れ枝が目立つようになっていたが、5人は害虫駆除から始め、施肥や枯れ枝の除去など地道な活動を継続、2013年には満開の桜並木をよみがえらせた。メンバーも徐々に増え、一時期は活動日に100人近くが集まることもあった。
また、桜並木の整備だけでなく、地域の公園への新たな桜の植樹や、子どもたちと一緒に地元小学校に残る樹齢100年の桜を後世に残す活動、地元小学生への郷土愛をテーマとした出前授業などにも取り組んでいる。
今回の審査では「世代間でバトンしていき、人と人、そして時間をつなぎ、景観を守っている『トンボとその仲間たち』の活動は、地域文化の形成そのもの」と評価され、大賞受賞につながった。
同賞の大賞以下各賞の表彰式は2月23日、県立芸術劇場びわ湖ホール(大津市)で開催された同フォーラム総会の前に行われ、各受賞団体・施設管理者の代表者へ同フォーラムの山中代表幹事から賞状と副賞が贈られた。
大賞として表彰された『トンボとその仲間たち』の大石代表は「地道に続けてきた活動が表彰につながってうれしい。春には是非、風車街道の桜を見に来てほしい」と喜びを語った。






