目標は、1億2千万円 老朽化修繕や木床復元
【東近江】 太郎坊宮・本殿前舞台(東近江市小脇町)の老朽化に伴う修復事業が動き出した。関係者で構成する太郎坊宮登録有形文化財修復委員会は、寄付を募っている。
境内の国登録有形文化財は、江戸~昭和の15件。歴史的な価値を伝えるが、老朽化に伴う修復が課題だった。
まず第一弾の修復は、1880年(明治13年)に建てられた本殿前の舞台。京都の清水寺のように、参拝所前面の岩棚南側に露天の舞台をせりだすように建てられている。
上面の床は、桁行(けたゆき、幅)4間(7・27メートル)、梁間(はりま、奥行き)3間(5・45メートル)で、擬宝珠(ぎぼし)を付けた木製高欄を巡らせる。
日本古来の工法である「懸造(かけづくり)」で、長い柱と貫(ぬき)を組み合わせて床下を支えており、高さ約13メートルある。急峻な岩肌に立地する社殿の独特な景観の中心となっている。
工期は今夏着工で、約2年間。傷みのある部材や高欄を交換するほか、床面は往時のような木床に戻す。
費用は基金だけは不足するため、1億2千万円を目標に工事と並行して寄付を募る。一口5千円。振込先は、「湖東信用金庫本店営業部 普通0399779 タロウボウアガジンジャ」。
宮司の奥田素之氏は「修復だけで終わらせるのでなく、事業を通じて市民の歴史文化を守る空気が盛り上がり、結果的に地域全体の活性化に結び付ければ」と、期待している。
問い合わせは、太郎坊宮内にある同修復委員会(TEL0748―23―1341)へ。







