縁起担ぐ必勝ローカルフード 市民による投票で決まる
【東近江】 東近江市の八日市を象徴する新しいローカルフードが誕生した。その名も「勝運太郎棒カツ」。勝運の神様を祀る太郎坊宮と、棒状の鶏の串カツを掛け合わせた新メニューで、命名は試食した市民らによる投票で決まった。考案した八日市商工会議所の観光物産振興委員会は「ローカルフードを通じて地域の魅力を発信し、地域の人たちにも愛着を持ってもらえたら」と期待を寄せる。
お披露目の場となった試食・投票のイベントには、子連れの家族など多くの市民が会場のショッピングプラザアピアに詰めかけた。
新ローカルフードは、鶏胸肉を棒状に揚げ、手軽に食べられる串カツ仕立て。この日は試食用の一口サイズが提供され、用意されていた500食は完食。急きょ200食が追加されるほどの盛況ぶりで、口にした市民らは「サクッと柔らかくておいしい」、「ソースの香りが良い」と舌鼓を打っていた。
同委員会では、食と観光による地域PRに加え、次代を担う子どもたちが地元に誇りを持つきっかけになればと、地元商店や飲食店の店主らのメンバーが中心となり、2024年から新名物の開発に着手。県内外から参拝者が訪れるパワースポット「太郎坊宮」に焦点を合わせ、食と結びつけた名物ができないかと勉強会を重ねてきた。
太郎坊宮の勝利と幸福を授ける神様と、相撲界で「二本足で立ち、手をつかない(負けない)」と縁起を担がれる鶏肉を採用。ソースも地元で生産されるしょうゆや日本酒などを配合し、カツに合うよう独自に仕上げた。
名前の候補は「八日市名物勝運とりカツ」や「天狗の鼻」など地元にちなんだ名前5案が並び、最多得票を得た「勝運太郎棒カツ」に決定した。新ローカルフードは3月20日の八日市商工会議所70周年記念式典で正式に発表され、近日に協力会員の数店舗で販売が始まる予定だ。
同委員会は「今後は串に勝運の印字を施すなど価値を高め、また、学校給食の提供も視野にブラッシュアップして継続した取り組みにしたい。市民みんなで新しいローカルフードを育ててほしい」と話している。







