ボーダーラインは6万5千票か
【草津・湖南など】 衆院選滋賀3区では、届け出順に、日本共産党新人で前栗東市議の伊吹裕氏(47)、参政党前衆議院議員(1期)の北野裕子氏(40)、中道改革連合新人で行政書士の早智敬氏(51)、れいわ新選組新人で党近畿ブロック補佐の安持成美氏(37)、日本維新の会新人で元法務省職員の出路真吾氏(43)、自由民主党前衆議院議員(5期)の武村展英氏(54)の候補者6氏が論戦を展開している。(羽原仁志、古澤和也)
共産の伊吹氏は、栗東市議を辞職し、「高市政権による一方的な解散に対する強い怒りを覚えた」と動機を訴え、新人として国政選挙に立候補。選挙期間は個人演説会も各地でこまめに開き、組織票を固めて比例票も狙う。
「財界・大企業優先から国民のくらし第一へ」を掲げ、軍拡姿勢の現政権を批判。消費税減税や賃上げ、社会保障などの拡充を訴え、同区で乱立する政党から「ブレない」政党としての存在感を打ち出す。
参政の北野氏は、前回選挙で比例当選を果たして初の政界入り。今回は比例重複なしで小選挙区での当選を目指して支持拡大を図る。
若年層や子育て世代のほか、保守層に支持を広げた前回同様に、ベッドタウンを中心に街頭演説などを実施して、無党派層の政治参加を訴える。「国民の代弁者として現場に行き、皆さんの声を聞いて国政に届ける」と声を上げ、政策面では、積極財政、減税、消費税廃止、食の安全、子育て支援などを訴える。
中道新人の早氏は、新党の準備不足が否めなかった序盤に対し、中盤には立民や公明党の県議、連合滋賀ら幹部も参加して総決起集会を開くなど、結束を強調して組織を引き締める。
右派・左派の意見に対する不安への対応としての中道の立ち位置を訴えるとともに、知名度アップに奔走。政策では飲食料品0%税率導入を中心に、非核三原則の堅持も訴えるなど、高市内閣を懸念する政策姿勢を強調する。
れいわ新人の安持氏は、2023年の京都市議会議員選挙(落選)を経て、「地元滋賀から声を届けたい」と生まれ育った栗東市の同区から立候補。駅やショッピングモールを中心に「結党以来ずっと消費税廃止をブレずに主張し続けているのはれいわ。働いても働いても税金ばかりかかって苦しい」と生活者目線での政治参加を強調。社会保険料の引き下げや教育費の無償化、社会保障の底上げなども訴え、比例票の上積みにも奔走する。
維新新人の出路氏は、前回選挙では立民など野党が候補者を立てなかった構図もあり、維新候補としては善戦したが、今回は連立する与党候補と競合。党幹部の応援で知名度をカバーしつつ、「企業・団体との結びつきがない分、思い切った改革を推進したい」と党の強みを訴え、無党派層の支持拡大を狙う。
入管や法務省の経験を強調し、社会保険料負担の引き下げや、議員定数の削減、少子化対策、教育無償化、外国人問題も訴える。
6選を期す武村氏は「与党としてやってきたこと、これからやろうとしていることを変わらず訴えるしかない」とし、各市での街頭活動と個人演説会を重ねる。2024年の衆院選から3区に加わった湖南市・甲賀市でも当時以上の手ごたえを感じながら、「責任ある積極財政で重点的に戦略分野に投資し、高市政権の中で不安を希望に変えていく」と発信、農業政策の重要性や県が世界最先端の産業の集積地になる可能性などを強く訴える。






