滋賀県と沖縄県が交流連携に関する協定締結
【県】 滋賀県と沖縄県の交流連携を強化するために様々な分野で共に取り組んでいくことなどを盛り込んだ協定が9日、両県知事により締結された。
2024年に三日月大造知事が沖縄県を訪問した際、玉城デニー沖縄県知事に協定を持ちかけたことを機に、担当職員レベルで両県が調整を重ね、今月の協定締結となった。
同協定では条文に、両県が有する豊かな自然、歴史や文化に彩られた独自性や多様性を生かし、交流や連携を強化することにより、両県の発展に寄与することを目的とするとともに、第2次世界大戦による犠牲者への追悼の念を強くし、恒久平和な未来に向け、あらゆる分野での連携・協調を発展させることを目指すことが明記されている。滋賀県が他都道府県とこの内容で協定を結ぶのは初となる。
また、連携事項としては、(1)平和・歴史・文化・スポーツ交流に関すること(2)こども・若者の交流に関すること(3)自然環境の保全及び再生に関すること(4)健康長寿の取り組みに関すること(5)観光振興の取り組みに関すること(6)産業振興の取り組みに関すること(7)その他、目的を達成するために必要と認めること――の7項目についてさらに交流を深めていくことが記されている。
協定締結式は県公館(大津市京町4)で行われた。沖縄滋賀県人会と滋賀・沖縄県人会の各代表らが見守る中、三日月知事、玉城知事の両県知事が協定書に署名すると、大きな拍手が起こり、各県人会代表者からの喜びの言葉と沖縄滋賀県人会の三線による「琵琶湖周航の歌」の演奏で協定締結を祝った。
署名後、三日月知事は「平和な時代を沖縄県と滋賀県が一緒に作っていきたいし、そのことの大切さを子供たちに伝えていけるようにしたい。また、お互いの歴史、自然などの大切さを認識し、守り伝えていくことに力を合わせて取り組んでいきたい」と語った。
また、玉城知事は「平和を希求する心を全国の子どもたちに平和学習を通じて一緒に広げていくことが沖縄県政にとって重要な政策であり課題だと考えている」と述べ、「また、近江の国は陸路の要所、琉球は海路の要所として、それぞれが様々な物流・人流を通じて歴史や文化を育んできたという地域性がある。これらのつながりが今回の協定につながったということを歴史の大きな一歩とし、これからの歩みを楽しみにしている」と期待を語った。
同協定の有効期限は2027年3月31日までだが、両県のいずれからも解約の意思表示がない場合は自動的に1年延長される。
連携の具体的な施策については、今後両県で調整が進められる。また、滋賀県平和祈念館(東近江市下中野町)では2月8日まで、沖縄県公文書館・沖縄県平和祈念資料館・対馬丸祈念館の協力による地域交流室展示「沖縄戦と子どもたち 沖縄から見つめる戦後80年」を実施している。






