気鋭の姉弟研究ユニットが書籍出版
【全県】 織田信長を家臣の明智光秀が暗殺した本能寺の変について、歴史研究とフィールドワークを重ねてきた“本能寺姉弟(ほんのうじきょうだい)”が昨年10月独自の見解を取りまとめた書籍「本能寺の変 明智光秀冤罪説」をサンライズ出版(彦根市)から出版した。
“本能寺姉弟”は本能寺の変の研究に特化した姉弟ユニット。占い師・作家・イラストレーターとして活躍する姉の三寺絵梨子さんが考証と分析を担当し、理系技術者として勤務する弟の池田修平さんが史料の読解を担っている。このほど、姉弟がそろって県庁で記者会見を開き、書籍を紹介した。
同書執筆のきっかけについて、三寺さんは「謎が多い本能寺の変について解明できないかと姉弟で話し始めたこと」とし、「多くの史料を先入観なく読んでいくと、どうしても明智光秀が起こしたとは考えられない」と述べる。
同書は10章構成。1章では「『謀反』という言葉の意味が、今とは違う」など、光秀の犯行とはいえない6つの証拠を簡潔に挙げ、2章以降で本能寺の変前後の史料から光秀と罪をかぶせたと思われる真犯人の動きを徹底的に再検証、考察を深めている。出版元のサンライズ出版では「古文書の原文と現代語訳を示した上で分かりやすく解説しており、本能寺の変研究に一石を投じる書籍となりそう」と評している。
三寺さんらは「多くの人に素直に読んでもらい、約450年続いた光秀への誤解が解ければ。歴史の研究が前に進むとうれしい」と期待を語る。
同書は四六判、328ページ。1980円。昨年、国指定史跡となった明智光秀の居城・坂本城跡など、県内をフィールドワークした際には県内企業に勤めている末弟の池田玲さんも同行、その際に玲さんが撮影した琵琶湖の写真を使ったしおりをイベントなどで配る記念品として利用している。同書は県内を中心に全国の主要書店やインターネット書店で発売中。書籍に関する問い合わせはサンライズ出版(TEL0749―22―0627)へ。






