「文学のまち大津」ブランディング事業
【大津】大津市のブランディング事業「文学のまち大津」のキックオフイベント「湖都の葉マルシェ」が昨年11月15日になぎさ公園おまつり広場を主会場に開催され、延べ約3500人が来場、様々な文学との出会いを楽しんだ。「文学」をキーワードに醸成されつつある新たな大津の魅力に関心が高まっている。(羽原仁志)
キックオフイベントに3000人以上来場
いずれはユネスコ創造都市ネットワーク加盟も視野に
2024年に放映されたNHK大河ドラマ「光る君へ」に関連し、平安時代に紫式部が石山寺(大津市石山寺1)で「源氏物語」を起草したと伝わるまち・大津として注目を集めたことを機に、市では改めて市内の文学の歴史や文化に着目した。
市によると、軍記物「平家物語」や「太平記」には比叡山延暦寺(同市坂本本町)と園城寺(三井寺)(同市園城寺町)が物語の重要な要素として登場すること、松尾芭蕉が当時の生活ぶりを記した「幻住庵記」を書いた幻住庵(同市国分2)や墓所のある義仲寺(同市馬場1)があること、そして、現代でも市内在住で第166回直木賞を受賞した今村翔吾氏や第17回と第20回の本屋大賞を受賞した同市出身の凪良ゆう氏、第21回同賞を受賞した同市在住の宮島未奈氏など、活躍を続ける作家もいるなど各時代を通じて文学とゆかりが深い土地であることが分かった。
市では、「文学を通じたシビックプライド(市民の誇り)の醸成」を掲げ、同事業を企画。今年からさらに本格的に(1)ブランディング戦略の策定(2)イベントの企画・実施(3)市民、団体などが参画する「文学のまち大津推進協議会」の設置・運営(4)ユネスコ創造都市ネットワーク(UCCN)加盟に向けた体制づくり(5)ロゴや動画などを活用したプロモーションの実施――などに取り組んでいく。
事業のキックオフイベント「湖都の葉マルシェ」では、主会場で約100ブースが出店した文学作品フリーマーケットや市立図書館による約3000冊のリサイクル本の譲渡会などが行われたほか、サテライト会場の大津曳山展示館(同市中央1)では、今村氏と石山寺の鷲尾龍華座主のトークイベントも行われ、多くの文学ファンでにぎわった。
イベント会場で佐藤健司市長は「新しくより良いものが生まれていきそうなワクワク感を実感した。継続して輪を広げていきたい」と期待を寄せていた。







