大津市で3件目のユネスコ関連登録 世界からの注目に期待も
【大津】 湖国を代表する祭礼の一つ「大津祭の曳山行事」が11日、ユネスコ無形文化遺産代表一覧に記載されている「山・鉾・屋台行事」の一つとして追加記載されることが正式に決定した。
文化庁の発表によると、ユネスコはインド・ニューデリーで開催された無形文化遺産保護条約政府間委員会で審議を行い、すでに代表一覧表に記載されている「山・鉾・屋台行事」33件に拡張提案として昨年提出されていた「常陸大津の御船祭」(茨城県)、「村上祭の屋台行事」(新潟県)、「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」(富山県)、「大津祭の曳山行事」(滋賀県)の4件を追加記載することを決定した。
追加記載決定の発表日には大津祭曳山展示館(大津市中央1)で記念セレモニーが開かれ、関係者らが鏡開きで登録決定を喜んだ。
同セレモニーで同祭関係者を代表してあいさつした大津祭保存会の古家弘巳会長は「世界の祭への飛躍」と題し、「全世界に大津祭が紹介され、観光面では多くの人たちに見てもらうようになる。我々は何よりも伝統を守っていくことが大切だ。しかし、各曳山町には保存する文化財の劣化など難題も多く抱えている。未来を見据えて来年度以降の祭りにおいてはより一層、新調、復元や修理において尽力しなければならないと身の引き締まる思いだ」と語り、「登録決定に際し、保存会としては国際的なステータスを上げるとともに、知名度アップ、そして存在感を今以上にアピールし、誇りを持って後世へと継承し、先人たちが残した知恵と財、努力で作られた文化財を守り、伝承、伝達をし続ける。大津から滋賀、日本全国、全世界へ発信するこの文化財をずっと継承していく。今後は登録にふさわしい祭りにするべく、まい進していく」と述べた。
同日、三日月大造知事は「多様な世代の人のつながりをつくり、大切にしていくこれからの時代の『新しい豊かさ』の追求に、祭が果たす役割は非常に大きいと考えています。この貴重な祭礼行事が末永く受け継がれていきますよう、今後とも皆様と力を合わせ、県としても取り組んでまいります」とコメントを出した。
また、ユネスコに関する文化財が世界文化遺産「古都京都の文化財」の構成要素の一つ比叡山延暦寺、世界の記憶「智証大師円珍関係文書典籍―日本・中国の文化交流史―」を所蔵する園城寺(三井寺)に次いで市内3件目となった佐藤健司大津市長も「引き続き、大津市の誇る歴史文化遺産を関係者の皆様と力を合わせ後世に受け継いでいくとともに、文化財の活用による地域活性化に力を尽くしていく」とコメントしている。
登録決定を記念し、大津市では市歴史博物館(同市御陵町)のミニ企画展(2026年1月6日~2月15日)を予定している。






