「近江茶ジェノベーゼ」が「ノウフクJAS」取得
【草津】 合同会社ふくろうが運営する就労継続支援B型事業所「ビストロ向日葵」(草津市下笠)が開発したオリジナル商品「近江茶ジェノベーゼ」がこのほど、「障害者が生産行程に携わった食品及び観賞用の植物の日本農林規格」(ノウフクJAS)を取得した。農業と福祉を連携させ、消費者に安心安全な商品を生み出す地域に根差した取り組みに注目が集まっている。
「ノウフクJAS」とは、施設や生産管理、品質管理などが適切であると認証された事業者のみが表示できるJAS規格の一つ。農福連携によって生産された商品の社会的価値を消費者に伝えることを目的に、国が2019年から導入している。
同事業所では、食品の開発や仕出し弁当、菓子の製造などに取り組んでおり、日々約20人の障害者が多様な製造過程に携わっている。事業のうちのひとつとして、甲賀市の放棄茶園を活用し、地元農家と連動して近江茶をふんだんに使ったジェノベーゼソースの開発に乗り出し、5月から同商品の販売を始めた。
同事業所で就労する障害者らは、新茶摘み、加工、製造などに関わっており、同商品は品質と独自性が評価され、滋賀県の魅力的な商品やサービスを発掘し、滋賀県内外に発信することを目的とする「湖国滋賀もっとセレクション」(公益社団法人日本青年会議所近畿地区滋賀ブロック協議会主催)のギフト部門で金賞を受賞している。
同事業所では、商品販売開始からしばらく後に「ノウフクJAS」認証に向けた手続きをはじめ、約半年かけて取得にこぎつけた。
このほど、同事業所の北川孝さんが県庁で記者会見を開き、「ノウフクJAS」取得の喜びと今後の展望について語った。
北川さんによると、事業所の利用者らは「ノウフクJAS」認証取得に対し「これからもっと頑張っていきたい」と意気込んでいるといい、販売を担う小売店でも今後の展開に期待が集まっているという。北川さんは「これからも地域と社会に意義のある商品づくりを進めていきたい」と語っている。
同商品は、今月末頃から「ノウフクJAS」認証マークが印字されたものが市場に出回る見込み。10日現在、「食の商店街 海と大地」(草津市新浜町)、「道の駅 あいの土山」(甲賀市土山町北土山)で瓶タイプ(80グラム、972円)とパウチタイプ(100グラム、1296円)を販売、今後、販売店舗の拡大も視野に入れている。






