「徳山鮓」徳山浩明さんが「料理マスターズ」ゴールド賞受賞
【長浜】 余呉湖畔の和風オーベルジュ(宿泊施設を併設したレストラン)として全国から人気を集める「徳山鮓」(長浜市余呉町川並)店主の徳山浩明さんが第16回農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」で最高位のゴールド賞を受賞した。このほど徳山さんが県公館(大津市京町4)で三日月大造知事を表敬訪問し、受賞の喜びや日々の取り組みについて報告した。
徳山さんは約20年前に「徳山鮓」を創業。滋賀ならではの良質な素材を生かした料理と、熟鮓(なれずし)に代表される湖国の発酵料理をはじめとした自然の恵みに満ちあふれた食事を提供している。
「料理マスターズ」は、日本の「食」や「食文化」の素晴らしさや奥深さ、魅力に誇りとこだわりを持ち続け、生産者や食品企業などと協働して地産地消や食文化の普及の取り組みに尽力した料理人を国が顕彰し、更なる取り組みと料理人相互の研さんを促進することにより、日本の農林水産業と食品産業の発展を図ることを目的に、同省が2010年に創設した。今年実施された「第16回料理マスターズ」では、徳山さんをはじめ全国からゴールド賞を2人、シルバー賞を3人、ブロンズ賞を5人が受賞し、11月に東京都で授与式が催された。
徳山さんは、毎年開催される全国発酵サミットなどで「近江の食:鮒鮓(ふなずし)」と日本の「HAKKO(発酵)」文化を国内外へ積極的に発信していることや、農業に従事する職員を雇用し、料理に必要な食材を作ってもらう「社内委託生産方式」を用い、新入社員を登用するなど、雇用の創出に貢献していることなどが高く評価され、今回の受賞につながった。県内から同ゴールド賞受賞者が誕生するのは初となる。
徳山さんから話を聞いた三日月知事は「県が取り組んでいる『北部振興』のテーマの一つでもある発酵やオーベルジュの先駆けとして取り組んでこられた徳山さんが、今回受賞されたことは素晴らしいほまれだ」と受賞を祝い、「県も徳山さんと力を合わせて取り組んでいきたい」と語った。
表敬訪問後、記者団の取材に応じた徳山さんは「これを目標に頑張ってきたのでうれしい。家族全員で受賞したと喜んでいる」と述べ、「発酵にかかわるということは、いろんな階段を上っていくようなもので、なかなか頂点が見えない。これからも先人から教わったこの鮒ずしを次の世代にどうつないでいくかを目標に、県民が誇りを持ってもらえるように取り組んでいければ」と語った。






