戦後80年「『戦争と平和』を考えるこどもシンポジウム」
【大津】 一般財団法人滋賀県遺族会(松浦友一会長)が募集していた作文「私の考える戦争と平和」で入賞した県内の小中学生7人が登壇し、戦争と平和について意見を述べるシンポジウム「『戦争と平和』を考えるこどもシンポジウム」が15日、ピアザ淡海ピアザホール(大津市におの浜1)で開かれ、登壇した児童生徒らが作文に込めた思いやこれからの世界の平和について意見を発表した。
同シンポジウムは、同遺族会が「戦後80年を迎え、若年世代に戦争の恐ろしさと平和の大切さについて考える機会を」と今年初めて企画した。
登壇したのは、同作文募集で知事表彰金賞を受けた東近江市立船岡中学校1年生の森玲実さんをはじめ、同遺族会会長賞小学生の部金賞の草津市立草津第二小学校6年生の前原真一朗さんと銀賞の大津市立瀬田小学校6年生の井上大地さん、中学生の部銀賞の東近江市立能登川中学校2年生の青木聖大さんと栗東市立葉山中学校3年生の島田栞奈さん、銅賞の守山市立守山中学校1年生の岩佐有芽さんと長浜市立長浜北中学校2年生の川島千明さん(金賞は知事表彰と同じく森さん)の7人。受賞者たちは、自身の作文を朗読し、作文を書く際に聞いた家族の体験や広島県の平和資料館を訪ねた際に考えたことなどと、これからの平和に向けた思いを語った。
知事表彰金賞を受賞した森さんは、出征して亡くなった曾祖父の兄の遺書を今年初めて読んだ時の感想を作文につづった。その遺書には「死は永遠の安らぎ」といった文脈があり、森さんは「怖い気持ちを抑え、自分を勇気づけるために書かれた言葉だったのではないか」と考え、自身の兄と同世代の若者が命を散らした戦争について思いを書き記した。また、その遺書には家族や恋人への思いも記されており、「だからこそ、私は今の幸せを大切にしたいと思う」と自身の考えを述べた。
シンポジウム後、記者団からの取材に対し、森さんは「作文で金賞を受賞できたのは、驚いたけどうれしかった」と述べ、シンポジウムで他の登壇者らの発表を聞いて「戦争は二度と繰り返してはいけないことだと改めて感じ、平和はいろんな人が命を懸けて作ってくれたものなので、もっと大切にしていきたいと思った」と語った。
同遺族会の松浦会長は「戦争と平和について若い世代の人に伝えていくことが私たちの使命だ。若い人から今回の作文のような意見をいただくのはありがたい。こういう活動を続けていかなければならないと感じた」と述べている。






