ヨシのワークショプ開催 近江八幡市がイベント出展
【近江八幡】大阪・関西万博のイベント会場、フェスティバルステーションで14日と15日に開催された「サステナビリティ(持続可能性)イベント」に、近江八幡市の西の湖のヨシが出展され、自然保全の取り組みを次代に引き継いでいく大切さを訴えた。
イベントは、万博協会出展のパビリオン「EARTH MART」の茅葺き屋根の材料に西の湖のヨシ(近江八幡市)、蒜山(ひるぜん)高原(岡山県真庭市)と阿蘇の草原(熊本県阿蘇市)のススキが使われていることが縁で真庭市と蒜山自然再生協議会が主催し、近江八幡市と阿蘇市が共催した。
「未来をつむぐ、草原、湖と人の関係性」をテーマに催されたイベントでは、茅の活用と自然環境保全の研究に取り組む建築家や学識者らのトークセッションと蒜山自然再生協議会の正副会長、企業、環境省職員が参加したシンポジウム、「静物多様性」、「循環」、「未来」の3つのワードで3市が誇る草原(ヨシ原)再生や水辺環境の現状と保全の取り組みを紹介したパネルと作品の展示が行われた。
また、近江八幡市のワークショップ体験では、「ヨシでつくるアート作品づくり」が開かれ、一般来場者が西の湖のヨシで作る「灯り」のアート作品に挑戦した。
会場では一般来場者が時間別の整理券を受け取り、順番に思い思いの作品づくりを楽しんだり、完成した作品の展示に関心を集めていた。
ワークショップ体験を開いた西の湖ヨシ灯実行委員会の木野和也委員長(79)は「関係者の協力を得て万博会場でヨシを守り、その環境を次代に繋げていく取り組みが国内や海外に発信できたことの意義はとても大きいし、ありがたい。ヨシ灯りアートづくりを通じた環境学習が、だんだん使われなくなったヨシの新しい活用にふれる機会になっていることを改めて感じ、その大切さを次代に伝えてきたい」とイベント参加の意義と成果を話した。
イベントを主催した真庭市の伊藤大誠産業観光部次長(29)は「(草原や湖の自然保全について)どの自治体もそれぞれの地域で発信していますが、茅の産地が一緒になって取り組みを発表し合うことが今までにありませんでしたので、いい機会になりました。草原や茅を守る取り組みは、経済的な価値で言い表すのが難しい分野ですが、(今回のイベントは)産地が一緒になってPRすることで各地の取り組みを広く認知してもらえたいいきっかけになったと思います」と話した。(畑 多喜男)









