びわリハ大 発! 予防の視点で行う多職種による健康づくり
2025年4月、私は保健師・看護師を育成する大学を経てびわこリハビリテーション専門職大学理学療法学科に着任しました。専門分野は公衆衛生看護学です。
公衆衛生とは「共同社会の組織的な努力を通じて、疾病を予防し、寿命を延伸し、身体的・精神的健康と能率の増進を図る科学であり、技術である」と定義されています(Winslow,C.E.)。これは,社会全体が協力して健康とその先にあるQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活あるいは生命の質の向上)をめざし、自治体などによる制度・政策づくり、医療・保健サービスの整備、地域住民同士の支えあい活動、健康づくりへの教育についての継続的な取り組みを示しています。その中でも地域での健康づくり(一次予防)活動は、風邪をひかないためのうがいや手洗い、虫歯や歯周病予防のための歯みがき、足腰が弱らないための体操など身近な活動で、コツコツ(定期的)と長く(継続的)取り組むことが重要な取り組みです。
超高齢社会の日本では、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)を伸ばすために、地域住民がくらしのなかで行う運動、低栄養の改善、口の健康、認知症予防、閉じこもり予防、うつ予防に積極的な取り組みを進めています。取り組みには、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、歯科衛生士、保健師などの専門職の活躍が期待され、今後さらに多職種連携による総合的な活動への発展が期待されています。
びわこリハビリテーション専門職大学では、地域貢献活動として地域強化推進事業「まちリハ」やいきいき生活プロジェクト2025に専門職である教員と専門職を目指す学生が取り組んでいるという基盤があります。専門職を目指す学生が4年間の中で保健・医療・福祉で活躍する専門職の役割を知り、予防の視点を持ちつつもリハビリテーション専門職としての知識と技術を修得し、卒業後も多職種連携による地域での健康づくり活動に参画できるよう、公衆衛生の理念である健康づくりの重要性を伝えていきたいと考えます。
今や健康は目的ではなく自分らしさの実現のための手段です。一人ひとりの住民が自分らしさを実現できるよう公衆衛生看護学の視点で理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の育成に貢献していきたいと思います。
びわこリハビリテーション専門職大学
東近江市八日市東浜町1-5 TEL0748-20-1212






