【草津】 県立琵琶湖博物館(草津市下物町)はこのほど、琵琶湖固有の新種としてビワマスに学名が付けられたことを発表した。
同館によると、ビワマスは1925年に新種として記載され、学名も付けられていたが、1990年の研究により、記載当時に学名を付ける基準とした標本がビワマスとして知られている生き物とは異なることが指摘されたため、以降、ビワマスには学名がない状態が続いていた。
今年6月、同館特別研究員と学芸員、京都大学、摂南大学の研究グループが形態や遺伝分析などの研究成果を学会誌に記載し、ビワマスが近縁な種類と明確に異なることを示したことで、琵琶湖固有の新種としてビワマスに新たに学名「Oncorhynchus biwaensis(オンコリンカス・ビワエンシス)」が付与された。学名が付与されたことで、国際的な場でもビワマスの存在が認められることになり、保存対象種のリストに種として記載されることで、種の保全がこれまで以上に進展することが期待される。
同館では今月19日~9月28日に水族展示室特設コーナーで、今回新たな学名付与の基準となった標本を展示する。特に、8月3日までは、新種記載の際に一つだけ指定される「ホロタイプ」標本が展示される。同館では「ホロタイプ標本が今後展示される機会はまずないため、展示で見られる最初で最後の機会」としている。





