県立美術館「落語であーっ!と展」開催中
【大津】 県立美術館(大津市瀬田南大萱町)では6月8日まで、落語の世界と美術作品を同時に楽しめる企画展「落語であーっ!と展 そこまでやっちゃう?落語と美術の無理矢理コラボレーション」(主催・県立美術館、京都新聞)を開催している。
明治時代の日本画家・野村文挙が描いた「近江八景図」などを所蔵している同館が、落語の演目にも「近江八景」という噺があることに関連付け、日本独自の芸能である落語を切り口に、これまでにない角度で収蔵作品を楽しんでほしいと意欲的な企画を打ち出した。
「近江八景」をはじめ「抜け雀」、「動物園」など23作の落語噺と同館学芸員が「相性がいい」と判断した美術品75件を各落語の解説とともに展示。落語「近江八景」には野村文挙の「近江八景図」、落語「井戸の茶碗」には京都の北村美術館が所蔵する「井戸茶碗 銘 雨雲」の実物を展示、また、落語「猫の皿」では様々な猫の絵画を展示するなどユニークな構成となっている。
今回、落語の監修には、県出身としては初の江戸落語家で2024年に16人抜きで真打昇進した三遊亭わん丈氏が全面的に協力した。各落語作品の解説を分かりやすく紹介している他、展示室内4か所でわん丈氏が同企画展のために録り下ろした噺を聞くことができる。
企画展前の記者内覧会で記者団とともに展示を見て回ったわん丈氏は「美術品を見ることで落語の想像力が増す。滋賀県が登場する噺も多く、美術品と楽しむことで新しい発見があるかもしれない」と述べた。
また、展示では落語「あたま山」を描いた山村浩二監督の短編アニメーションや県出身の上方落語家・桂三度氏の新作落語「虹」に桂二葉氏がイラストを付けた紙芝居動画の上映も行っている。
さらに同館木のホールでは落語独演会も企画されており、5月11日にはわん丈氏、25日には三度氏の高座を楽しめる。各日午後2時~午後3時。予約不要で先着各100人。また、会期中毎週土曜日は立命館大学落語研究会が同館エントランスロビーで高座を披露する。
同館では「落語も美術品もわかる、一粒で二度おいしい企画展。なぜこの美術品がこの落語噺と関連付けられているのかなど楽しみながら鑑賞してもらえたら」と期待している。
同企画展の観覧料は一般950円、高大生600円、小中生400円。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日が休館となる)。展示に関する問い合わせは同館(TEL077―543―2111)へ。






