あいとうエコプラザ菜の花館と愛のまちエコ倶楽部
【東近江】 地域資源の循環を促すことで持続可能な地域社会をめざすNPO法人愛のまちエコ倶楽部と、拠点である「あいとうエコプラザ菜の花館」(東近江市妹町)の設立20周年記念イベントが20日、道の駅あいとうマーガレットステーションで開かれ、約100人が参加した。
イベントでは、明治学院大学名誉教授で、文化人類学者の辻信一氏の記念講演や、関係者によるパネルディスカッションなどを通じて、これまでの取り組みを振り返るとともに、今後の展望を探った。
講演とパネルディスで展望
記念イベントに約100人
あいとうエコプラザ菜の花館は2005年、「菜の花エコプロジェクト」の実践と発信の拠点としてオープン。このプロジェクトは転作田での菜の花の栽培から、菜たね油の製造・販売、廃食油の回収と燃料化・活用といった地域内の資源循環を促すもので、同市の環境基本計画に位置付けられている。
NPO法人愛のまちエコ倶楽部は、同館の設置に伴って発足し、同プロジェクトの実践から始まり、農業体験、民泊、移住・就農支援へと広がっている。
この中で辻氏は「大地再生とローカリゼーション」をテーマに講演し、行き過ぎた経済競争(グローバル経済)のために人と自然、人と人が分離し、さらに資本と人口が都市に集中し、地方が疲弊している状況を「人を逆に不幸せにしている」と指摘した。
この上で「食」を中心に据えて、「命の営みに沿った経済を生み出さなければいけない」と述べ、消費者と生産者のつながりを取り戻すローカル経済の再構築と大地再生を提唱した。
続いて連携する関係者が一堂に会したパネルディカッションでは、今後の展望として、同市環境部の竹中壽人さんは「みなさんの知恵を借りながら森里川湖や、合併のスケールメリットを生かした取り組みを考えていきたい」、在来野菜を栽培する「野菜と旅する」(妹町)の松本真実さんは「地域で何を食べてゆくべきか考え直せば、地域の食に多様性が生まれて楽しい」、地域木材を使った積み木を製作する「クミノ工房」(箕川町)の井上慎也さんは「積み木遊びから森を実感し、人の気持ちが山に向けば、本当の森づくりができるのでは」、あいとうふくしモール(小倉町)の太田清蔵さんは「いろんな人とのつながる強みを生かして、おいしく、楽しいまちづくりができれば」と語り、愛のまちエコ倶楽部の伊藤真也さんは「ここまでの礎があってつくったベースを糧に市全体の課題解決のために話し合い、次の10年を見据えた動きをとりたい」と抱負を述べた。








