国政刻刻 「お米はいったいどこにあるのか」
今年も田植えの季節が近づいてきましたが、お米の需給や価格に関するニュースが毎日のようにテレビで流れています。昨秋には新米が販売され、備蓄米もすでに21万トン放出されているため、本来ならもう少し販売価格が下がってもよさそうなものですが、なかなか期待するようにはまいりません。政府では4月下旬に3回目となる10万トンの入札を行う予定をしており、流通不足の改善に向けた取り組みを進めています。
実は、お米の生産量そのものは一昨年よりも18万トンも増えています。それならお米はいったいどこにあるのでしょうか。そこで農水省では、さる3月、JAと大手卸売業者しか調べてこなかった在庫調査のやり方を改め、これまでは対象としてこなかった生産者や中小卸売業者の在庫まで調べてみました。するとわかったことは、生産者から消費者にいたるまですべての人たちが、少しずつ今までよりも多めに在庫を抱えていたことでした。昨年の夏から秋にかけて米不足を経験したご家庭の皆さんが余分に一袋買われていたり、急に直接注文されることが増えた農家さんが、親戚などから頼まれる分を見越していつもより多めに残しておいたり、昨年調達に苦労した卸売業者が、得意先に販売するお米がなくならないように多めに在庫を持っていたことの積み重ねの結果だったのです。
生産者自身が持つ在庫が9万トン、JAとは別に集めた直接販売等のルートに3万トン、小売店や外食業者が持っているのが7万トン、合計19万トンの米の行方がわかりました。そのほかには消費者のところでも4万トン在庫は増えています。在庫を持つ理由は、もしも米がなくなったらという不安感ですから、備蓄米が店頭に並ぶことで米不足への不安は解消され、価格も徐々に落ち着きを取り戻します。いましばらくのご辛抱をお願いいたします。






