地域おこし協力隊員 平尾さんと杉浦さん
【近江八幡】近江八幡市の地域おこし協力隊員に平尾友里さん(35)と杉浦健介さん(23)が着任した。
平尾さんは大阪市から、杉浦さんは彦根市から沖島に転入し、任期中(最長3年間)に対岸の堀切港と沖島港を結ぶ沖島町自治会運営の通船「おきしま」の船長をめざす。
現在、通船は島に渡る唯一の公共交通機関として1日12便運行されているが、船長の高齢化や後継者不足、年々増加する観光客(年間約2万6千人、10年間で倍増)の受け入れ体制の充実が求められていることから、市が昨年10月から11月にかけて船長候補を募集。12人の応募があり、選考の結果、2人が選ばれた。
平尾さんは、大阪市出身で大学卒業後、給食会社に就職し調理の現場を経験後、介護施設の管理栄養士に転職。働きながら介護支援員専門員の資格を取得し、同施設の特養で同専門員として就労の日々を送っていたが、約1年前、自分の人生とやりたいことを考える中で、初めて訪れて感動した沖島で、同隊員の募集があることを知り、応募した。
杉浦さんは、京都府木津川市出身。滋賀県立大学で環境生態学を専攻。3年生の時にオーストラリアでワーキングホリデーを経験して語学力を高め、バックパッカーで様々な都市を巡って多様たな文化や人とのふれあいを重ね、人生観や世界観を広げた。帰国後はその経験を活かし、留学支援活動に従事した。
自分の好奇心や行動力を活かして、沖島に新しいアイデアを取り入れる橋渡し役に貢献したいとの思いや島での暮らしに興味をひかれ募集に応募。この春、大学を卒業し、同隊員に就任した。
2人の活動内容は、通船の維持、継続のための運行業務に関わりながら運営方法の見直し、通船の利便性の向上や快適な環境づくりに取り組む。また、通船業務に携わりながら船長になるための船舶免許の取得や湖上航路での訓練に取り組み、船長デビューをめざす。
3日、市役所で行われた委嘱式で小西理市長は「船長の問題は、長年の課題だったので、(2人は)島民のみなさんから期待を集めていると思います。島は高齢化が進んでいますが日本の原風景みたいなところが残っている貴重な島です。島には活躍していただいている先輩隊員がいます。隊員仲間で集えるグループのコミュニティを作って、日々の活動に役立てていただくこともいいかなと思います。頑張ってください」と述べ、活躍に期待を寄せた。
平尾さんは「島には泊まりも含め、3回訪れました。通船は、島民の生活や来島者にとってなくてはならない交通機関なので、さらに利用しやすいように改善できたらと思います。また、船長としてしっかり働けるよう頑張りたい。そして沖島の魅力を発信して少しでも多くの方に知ってもらい、興味を深めていただけたらと思います」と意気込みを語った。
杉浦さんは「まずは、島民のみなさんに信頼される存在になれるよう頑張ります。また、通船の運行データの分析や運営方法についての見直しについても取り組んでいきたい。SNSを通じて若い人に島の魅力を伝え、来島してもらえるよう発信もしていきたい」と抱負を述べた。









