聴覚・視覚情報などを補う複数の鑑賞サポートを導入
【東近江】 東近江創作ミュージカルは再始動から今年で4年目を迎える。聖徳太子と地域の関わりをアピールした作品「日出ずる国」(2022~2023年)の公演後、新しい形で自然環境や地域の魅力を伝えた昨年公演「ギンランの花」では、「障がいのある人もない人も共に楽しめる作品づくり」を掲げて複数の鑑賞サポート(障がいのある観客が作品を鑑賞するにあたって必要なサポート全般)に挑戦した。
近年、舞台・映画・ライブなどの文化芸術全般で作品の情報保障やバリアフリーなど合理的配慮が進められているが、市民活動ベースでの導入は県初の試み。
同公演までに関係者らは外部から講師を招いた「鑑賞サポートセミナー」などを行い、どのような対応ができるか整理したうえで、9つの鑑賞サポート(後述)を実施した。
劇中には手話の動きを取り入れた振り付けの楽曲披露も。
端洋一プロデューサーは「市民には色々な人がいる。ハンディのあるなしに関係なく作品を楽しんでもらいたい。情報保障や合理的配慮をこれからのスタンダードにしていかなくては」と話している。
「ギンランの花」(2024年八日市文化芸術会館)で行われた鑑賞サポート
(1)音情報を文字にした字幕が見られるタブレットの貸し出し、(2)台本貸し出し(事前データ送付形式)、(3)目から入る情報のナレーションが聞ける音声ガイド席、(4)車いす席、(5)ヒアリングループ席(難聴者の聞こえを支援する設備のある席)、(6)視覚障がいがある人の最寄駅からの移動サポートと場内の誘導、(7)受付の手話通訳、(8)カームダウンスペースの設置、(9)舞台の広さや登場人物の衣装などを紹介する開演前説明。










