直売所「きてか~な」などで販売中
【日野】 日野町とJAグリーン近江、桜谷地域農村RMO推進協議会はこのほど、「日野菜かぶ焼酎 小春のしるし 序章」を開発し、販売を始めた。
日野菜は、室町時代に蒲生家14代当主・蒲生貞秀によって見出されたといわれる日野町の伝統野菜で、ほのかな辛みや香味の強さが特徴。2022年に地域ブランドを保護する「地理的表示(GI)保護制度」に登録された。
日野菜かぶ焼酎は、近年、地域特産の野菜を使った焼酎が注目を集めていることから、日野菜生産部会総会などで「日野菜を使った焼酎はできないか」と提案があがったことを受けて今年度から検討を重ね、製造されたもの。
野菜を使った焼酎の醸造を手がけている醸造先を全国的に探した結果、草津市の太田酒造に依頼し、蒸留窯の空き状況に合わせた9月、町産の日野菜(JAグリーン近江日野菜生産部会顧問・寺澤清穂さん生産)と米(桜谷地域農村RMO推進協議会副会長・西河正樹さん生産)を原材料とした焼酎の仕込みを開始。熟成を経て、11月に788本(720ミリリットル瓶入り)の日野菜かぶ焼酎が完成した。
発売記念記者会見で初めて試飲したというJAグリーン近江の大林茂松代表理事組合長は「まず香りが素晴らしい。日野菜の特徴である辛味や苦みが飲むうちに調和していき、大変おいしく飲める」とほほ笑み、公務のため事前に試飲を済ませていた堀江和博町長は「香りに日野菜の特徴である辛味などが上品にまとまり、次いでお米のやわらかい甘みが感じられる非常に完成度の高い焼酎ができあがった。ぜひ最初はロックやストレートで味を楽しんでほしい」と太鼓判を押した。
「小春のしるし」という名称は、蒲生貞秀がときの天皇に日野菜を献上した際、日野菜を気に入った天皇からたまわった和歌「近江なる ひものの里の さくら漬け これぞ小春の しるしなるらむ」にちなんで名付けられた。
日野町は「焼酎の開発には、規格外品なため出荷できない日野菜の利用につなげられれば、という思いもある。まずは今回『序章』として、多くの人に飲んでいただき、これから1章、2章と続けていければ」と話している。
販売価格は1650円(720ミリリットル入り)で、日野町のJAグリーン近江日野営農振興センターと近江八幡市の「ファーマーズマーケットきてか~な」で販売されている。







