宮城伝統こけしの初挽き奉納
【東近江】木地師発祥の地、東近江市蛭谷町に鎮座し、ろくろ業の祖神惟喬親王をまつる筒井神社で8日、来年1年の無病息災を願って、国の伝統的工芸品に指定されている「宮城伝統こけし」の5系統の一つ、宮城県白石市の弥治郎系伝統こけしの初挽き奉納が行われた。
弥治郎地区のこけし神社(正式名称・小野宮惟喬親王神社)は、1957年頃に筒井神社から分社された経緯がある。今回の初挽き奉納は、弥治郎系こけしの関係者から蛭谷へ以前から申し入れがあり、2年前に本格化し実現した。
奉納では、弥治郎系こけしの関係者一行と筒井神社氏子らが見守る中、烏帽子(えぼし)と直垂(ひたたれ)の正装をまとった工人の佐藤英雄さん(75)=弥治郎系こけし工人会会長=がろくろを使って木材を成形し、やすりで表面を滑らかにした後、絵付けを行い、ろうで磨いてつやを出して仕上げ、三宝にのせて本殿にささげた。奉納を終えた佐藤さんは「本家で初挽き奉納する夢がかなった」と、表情を緩ませた。
弥治郎系こけしの特徴は、頭部に鮮やかな色彩で二重三重のロクロ模様を描く。胴部にも幅広くロクロ模様を入れたり、花とロクロ模様を組み合わせたものもある。







